友人からの寒中見舞いに「あんじょうお過ごし下さい」とあった。懐かしい京ことば「あんじょう」にいやされたが、先月はご難続きだった。それも「さあご飯にしましょ」と口にした直後のトラブル。一度目はご飯を炊くのを忘れていた。二度目はメインの野菜炒めが入ったフライパンの蓋が開かなくなった。冷やしたり、暖めたり...これは助っ人、夫が株を上げた。三度目は食卓の、鍋に入ったゴマ豆乳を半分近くこぼした。こぼれた豆乳が椅子にかけた半纏をつたって、久しぶりに拭き掃除をしたピカピカの床に流れた。半纏は風呂上りや夜中のトイレ行きに外せないが、すぐ洗濯機にかけた。さらに空腹を辛抱して再度拭き掃除....どれもこれも初めての失敗。長生きするとしなくてもいい失敗まですることになり、歳を重ねると失敗まで大事になる。とはいうものの、この後のゴマ豆乳鍋は想像以上に美味かった。