2025年 11月 06日
冬景色2 |

後一週間待つと図書館が開く。図書館は私たち夫婦にとってどんなに大切な存在だったか、生活の一部だったことを教えられた。
図書館は本を読んだり、借りたりするための存在だけではない。私が利用するスーパーでは、防犯上からトイレが使えなくなって久しい。それだから途中にある図書館のトイレを拝借することもあった。視覚障碍者のための、週1の対面朗読のサービスも受けてきた。夫を散歩に連れ出し、図書館で待たせて、私だけ買い物に出かけることもあった。月に2回、部屋を借りてのお絵描き教室を長く続けてきた。私にとって、数少ないおしゃべりの機会でもあった。今や、読みたい本をメモにして、図書館の開館を待ちわびている。
音訳のドナルド・キーン著『戦場のエロイカ・シンフォニー 私が体験した日米戦』(2011年発行)図書館で借りた本は読了し、家の本棚から探してきたもので、私は初めてお目にかかる。外交評論家の小池政行氏が聞き手で、キーン氏が体験した日米戦が語られる。東日本大震災で、日本から逃げ出す外国人が多い中、日本国籍を取得した、日本文学研究者の故キーン氏に関心があったが、作品は読んだことがなかった。
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by m1e2k
| 2025-11-06 13:29





